1979年のパシフィック・リーグプレーオフ

1979年のパシフィック・リーグプレーオフ
ゲームデータ
優勝 近鉄バファローズ
初優勝
MVP 山口哲治
優勝チーム監督 西本幸雄
進出 1979年の日本シリーズ
プレーオフ
開催日程 10月13日 - 16日
球場 大阪球場(第1-2戦)
阪急西宮球場(第3戦)
勝利チーム 近鉄バファローズ
対戦相手 阪急ブレーブス
勝敗 3勝
前期・後期優勝チーム
前期優勝 近鉄バファローズ39勝19敗7分 勝率 .654
後期優勝 阪急ブレーブス36勝23敗6分 勝率 .600
プレーオフ
 < 19771980 > 
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1979年のパシフィック・リーグプレーオフは、1979年10月にプロ野球パシフィック・リーグの前期優勝チームと後期優勝チームの2球団で行われたプレーオフである。前年は阪急ブレーブスが前期・後期とも制したため、プレーオフの実施は2年ぶりとなった。

概要

前期優勝の西本幸雄監督率いる近鉄バファローズと後期優勝の梶本隆夫監督率いる阪急ブレーブスとの対決となった。この年は前期が優勝近鉄・2位阪急、後期が優勝阪急・2位近鉄であり、まさに雌雄を決する天王山となったが、近鉄が3連勝で球団創立30年目の初優勝を果たした。阪急と同様、西本監督が弱小球団を一から育て上げて勝ち取った優勝だった。梶本は西本が阪急監督時代に選手を務めており、「師弟対決」でもあった。

近鉄は当時、本拠地の藤井寺球場にナイター設備がなく、日本生命球場も収容人数が約20,500人と両球場とも施設上の問題があったことから、南海専用球場であった大阪球場を間借りして開催した。[1]

試合結果

1979年 パシフィック・リーグプレーオフ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月13日(土) 第1戦 阪急ブレーブス 1 - 5 近鉄バファローズ 大阪球場
10月14日(日) 第2戦 阪急ブレーブス 4 - 7 近鉄バファローズ
10月15日(月) 移動日
10月16日(火) 第3戦 近鉄バファローズ 2 - 1 阪急ブレーブス 阪急西宮球場
年間優勝:近鉄バファローズ

第1戦

10月13日 大阪 観衆25000人

阪急 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
近鉄 0 0 0 2 1 0 1 1 X 5

(急)●山田(1敗)-中沢笹本
(近)○井本(1勝)、S山口(1S)-梨田
本塁打
(近)小川1号ソロ(7回山田)、栗橋1号ソロ(8回山田)

近鉄は4回、永尾泰憲の三塁打と梨田昌崇犠牲フライで2点先制。5回チャーリー・マニエルのタイムリー、7回小川亨の本塁打で着実に加点。近鉄先発の井本隆は7回まで無失点の好投。8回1点を失い、なおも1死満塁のピンチを迎えるが、ここで井本をリリーフした山口哲治島谷金二併殺打に仕留めピンチをしのぎ、近鉄が逃げ切った。

第2戦

10月14日 大阪 観衆32000人

阪急 1 0 0 0 0 1 0 2 0 4
近鉄 0 1 0 0 4 0 0 2 X 7

(急)●白石(1敗)、山口永本-中沢、笹本
(近)○鈴木(1勝)、柳田、S山口(2S)-有田修、梨田
本塁打
(近)小川2号ソロ(5回白石)、有田修1号3ラン(5回山口)、平野1号2ラン(8回山口)

1-1で迎えた5回、小川が2試合連続の本塁打で近鉄が勝ち越し。さらに有田修三が3ランを放ち、点差を広げた。阪急は8回、高井保弘の2点タイムリーで追い上げたが、昨日に続き山口が好リリーフ。その裏、平野光泰がダメ押しの2ランを放ち、近鉄が連勝した。

第3戦

10月16日 西宮 観衆22000人

近鉄 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 2
阪急 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1

(近)村田、○山口(1勝)-有田修、梨田
(急)●稲葉(1敗)、山田-中沢
本塁打
(急)福本1号ソロ(6回村田)

近鉄は3回に無死1、3塁から永尾泰憲の併殺打の間に3塁走者が生還し先制するが、阪急は6回裏に福本豊のソロ本塁打で同点。試合はプレーオフ史上初の延長戦へ突入。10回表、近鉄は梨田の安打、投手稲葉光雄の野選などで1死満塁のチャンスをつかむと、阪急は力投の稲葉から山田に交代。2死後、小川の強い当たりをショート井上修がはじき、この間に梨田が生還し勝ち越し。7回途中から登板し3連投となった山口はその裏、2死2塁のピンチを迎えるが、最後は簑田浩二を空振り三振に仕留め、近鉄がストレートで初優勝を決めた。近鉄ナインはその後日生球場に移動し、ファン公開の形で祝勝会をおこなった。

表彰選手

テレビ・ラジオ放送

テレビ中継

ラジオ中継

脚注

  1. ^ ただし1975年にプレーオフに進出した時は藤井寺球場で開催し、もしリーグ優勝した場合は日本シリーズも藤井寺で開催予定だった。なお、近鉄は翌1980年もリーグ優勝を果たしたが、同年も日本シリーズとその前のプレーオフは共に大阪球場で開催した。

関連項目

前期後期制
1970年代
1973197419751976197719781979
1980年代
2チーム変則実施
1980年代
198319841985
2020年代
上位3チーム進出
2000年代
2010年代
2020年代
1983年から1985年は、シーズン終了時、5ゲーム差以内のみ実施の変則プレーオフ。
2020年は上位2チームのみで実施。
セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
優勝 広島東洋カープ 2位 横浜大洋ホエールズ 優勝 近鉄バファローズ 2位 阪急ブレーブス
3位 中日ドラゴンズ 4位 阪神タイガース 3位 日本ハムファイターズ 4位 ロッテオリオンズ
5位 読売ジャイアンツ 6位 ヤクルトスワローズ 5位 南海ホークス 6位 西武ライオンズ
 :日本一  :前期優勝・日本シリーズ出場  :後期優勝(パ・リーグ)
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