第41回スプリンターズステークス

映像外部リンク
2007 スプリンターズS
レース映像 jraofficial(JRA公式YouTubeチャンネル)による動画

2007年9月30日に施行された第41回スプリンターズステークスについて記述する。

レース施行前の状況

最終登録時点で、フルゲート16頭に対し38頭の登録があった。海外からは3頭が予備登録を行っていたが、馬インフルエンザの影響で全馬が出走を辞退、4年ぶりに外国馬の出走なしで行われることになった。また地方競馬との交流も馬インフルエンザ発生以降は断っていたためステップ競走への出走も不可能となり出走馬は無かった。

馬インフルエンザの影響で、同年の高松宮記念を制したスズカフェニックス、2着のペールギュントなどの調整が遅れたため、混戦が予想されていた。そんななか、同年のサマースプリントシリーズチャンピオンであるサンアディユや、前年に阪神ジュベナイルフィリーズで2着に入った3歳馬アストンマーチャン、初の1200m出走ながら2連勝中で勢いに乗るキングストレイルなどに注目が集まった。

出走馬と枠順

天気:雨、馬場状態:不良
枠番 馬番 競走馬名 騎手 オッズ・人気 調教師
1 1 アイルラヴァゲイン 牡5 松岡正海 11.1(05人) 手塚貴久
2 プリサイスマシーン 牡8 安藤勝己 15.1(07人) 萩原清
2 3 アグネスラズベリ 牝6 角田晃一 29.9(10人) 西浦勝一
4 オレハマッテルゼ 牡7 蛯名正義 41.8(12人) 音無秀孝
3 5 タマモホットプレイ 牡6 石橋脩 113.9(16人) 南井克巳
6 サンアディユ 牝5 川田将雅 3.6(01人) 音無秀孝
4 7 アストンマーチャン 牝3 中舘英二 5.6(03人) 石坂正
8 エムオーウイナー 牡6 池添謙一 64.6(14人) 服部利之
5 9 アンバージャック 牡4 木幡初広 69.8(15人) 中野隆良
10 コイウタ 牝4 吉田隼人 21.2(08人) 奥平雅士
6 11 ペールギュント 牡5 上村洋行 21.6(09人) 橋口弘次郎
12 ローエングリン 牡8 四位洋文 49.6(13人) 伊藤正徳
7 13 メイショウボーラー 牡6 福永祐一 32.9(11人) 白井寿昭
14 クーヴェルチュール 牝3 後藤浩輝 13.5(06人) 国枝栄
8 15 スズカフェニックス 牡5 武豊 5.2(02人) 橋田満
16 キングストレイル 牡5 田中勝春 7.0(04人) 藤沢和雄

アンバージャックは柴田善臣が落馬負傷のため木幡初広に乗り替わった。

レース展開

好スタートを切ったのはローエングリンであったが、その後は控え代わりに先頭に立ったのはアストンマーチャンであった。同馬の鞍上の中舘は、積極的に手綱をしごきながらスピードで押し切る戦法を用いた。その後も同馬が先頭のまま直線に入るも、失速せずにスピードで押し切りそのままゴールイン。2着には1番人気のサンアディユ。2番人気で高松宮記念馬のスズカフェニックスは9着に終わった。勝った中舘は1994年エリザベス女王杯以来、13年ぶり3度目のGI制覇となった。

レース結果

レース着順

着順 枠番 馬番 競走馬名 タイム 着差
1 4 7 アストンマーチャン 1:09.4
2 3 6 サンアディユ 1:09.5 3/4
3 1 1 アイルラヴァゲイン 1:09.6 クビ
4 8 16 キングストレイル 1:09.6 アタマ
5 3 5 タマモホットプレイ 1:09.8 1馬身
6 6 12 ローエングリン 1:09.8 ハナ
7 1 2 プリサイスマシーン 1:09.8 アタマ
8 7 14 クーヴェルチュール 1:10.0 1馬身
9 8 15 スズカフェニックス 1:10.0 アタマ
10 6 11 ペールギュント 1:10.1 3/4
11 5 10 コイウタ 1:10.1 クビ
12 5 9 アンバージャック 1:10.2 1/2
13 2 3 アグネスラズベリ 1:10.3 3/4
14 2 4 オレハマッテルゼ 1:11.7 9馬身
15 7 13 メイショウボーラー 1:11.9 1馬身
16 4 8 エムオーウイナー 1:13.2 8馬身

データ

600m通過タイム 33.1秒(アストンマーチャン)
上がり4ハロン 47.1秒
上がり3ハロン 36.3秒
優勝馬上がり3ハロン 36.3秒

払戻

単勝式 7 560円
複勝式 7 230円
6 170円
1 300円
枠連 3-4 1,130円
馬連 6-7 1,180円
ワイド 6-7 530円
1-7 1,130円
1-6 800円
馬単 7-6 2,940円
3連複 1-6-7 3,800円
3連単 7-6-1 15,960円

達成された記録

エピソード

本競走で1,2着に入線したアストンマーチャンとサンアディユは翌年も現役を続けたが、2着のサンアディユは3月9日に心不全より死亡し、1着のアストンマーチャンはX大腸炎を発症して4月21日急性心不全より死亡した。GIレース上位入線馬における早世は第47回皐月賞に次ぐ不慮な出来事であった。

   

国際競走指定前:
01回(1967年) オンワードヒル
02回(1968年) スズハヤテ
03回(1969年) タケシバオー
04回(1970年) タマミ
05回(1971年) ケンサチオー
06回(1972年) ノボルトウコウ
07回(1973年) キョウエイグリーン
08回(1974年) サクライワイ
09回(1975年) サクライワイ
第10回(1976年) ジャンボキング
第11回(1977年) メイワキミコ
第12回(1978年) メイワキミコ
第13回(1979年) サニーフラワー
第14回(1980年) サクラゴッド
第15回(1981年) サクラシンゲキ
第16回(1982年) ブロケード
第17回(1983年) シンウルフ
第18回(1984年) ハッピープログレス
第19回(1985年) マルタカストーム

第20回(1986年) ドウカンテスコ
第21回(1987年) キングフローリック
第22回(1988年) ダイナアクトレス
第23回(1989年) ウィニングスマイル
第24回(1990年) バンブーメモリー
第25回(1991年) ダイイチルビー
第26回(1992年) ニシノフラワー
第27回(1993年) サクラバクシンオー

国際競走指定後:
第28回(1994年) 日本の旗 サクラバクシンオー
第29回(1995年) 日本の旗 ヒシアケボノ
第30回(1996年) 日本の旗 フラワーパーク
第31回(1997年) 日本の旗 タイキシャトル
第32回(1998年) 日本の旗 マイネルラヴ
第33回(1999年) 日本の旗 ブラックホーク
第34回(2000年) 日本の旗 ダイタクヤマト
第35回(2001年) 日本の旗 トロットスター
第36回(2002年) 日本の旗 ビリーヴ
第37回(2003年) 日本の旗 デュランダル

第38回(2004年) 日本の旗 カルストンライトオ
第39回(2005年) 香港の旗 サイレントウィットネス
第40回(2006年) オーストラリアの旗 テイクオーバーターゲット
第41回(2007年) 日本の旗 アストンマーチャン
第42回(2008年) 日本の旗 スリープレスナイト
第43回(2009年) 日本の旗 ローレルゲレイロ
第44回(2010年) 香港の旗 ウルトラファンタジー
第45回(2011年) 日本の旗 カレンチャン
第46回(2012年) 日本の旗 ロードカナロア
第47回(2013年) 日本の旗 ロードカナロア
第48回(2014年) 日本の旗 スノードラゴン
第49回(2015年) 日本の旗 ストレイトガール
第50回(2016年) 日本の旗 レッドファルクス
第51回(2017年) 日本の旗 レッドファルクス
第52回(2018年) 日本の旗 ファインニードル
第53回(2019年) 日本の旗 タワーオブロンドン
第54回(2020年) 日本の旗 グランアレグリア
第55回(2021年) 日本の旗 ピクシーナイト
第56回(2022年) 日本の旗 ジャンダルム
第57回(2023年) 日本の旗 ママコチャ

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