祇園橋

曖昧さ回避 この項目では、熊本県天草市の橋について説明しています。熊本市中央区の電停については「祇園橋停留場」をご覧ください。
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祇園橋
基本情報
日本の旗 日本
所在地 熊本県天草市船之尾町[1]
交差物件 町山口川
建設 天保3年(1832年)
座標 北緯32度27分23秒 東経130度11分17秒 / 北緯32.45639度 東経130.18806度 / 32.45639; 130.18806 (祇園橋)座標: 北緯32度27分23秒 東経130度11分17秒 / 北緯32.45639度 東経130.18806度 / 32.45639; 130.18806 (祇園橋)
構造諸元
形式 10径間桁橋構造
材料 砂岩
全長 28.6m
3.3m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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橋の位置
橋の位置
橋の位置

祇園橋(ぎおんばし)は、熊本県天草市町山口川に架かる石橋[1]重要文化財日本百名橋

天保3年(1832年)に架橋された[2]。北詰に祇園社があることから祇園橋と呼ばれる[2]

歴史

町山口村の庄屋である大谷健之助を発起人として、銀主らの協力も得て永久橋の架橋が計画された[1]。天保3年(1832年)11月、下浦村の石屋辰右衛門を棟梁として祇園橋が竣工した。下浦石工は天草における著名な石工集団である。

なお、『本渡市誌』は祇園橋が島原の乱殉教戦200年を記念して架橋されたとしている[3]。同じ町山口川には1885年(明治15年)架橋の施無畏橋などの石橋もある。

1975年(昭和50年)3月24日、熊本県指定文化財に指定された[4]。1997年(平成9年)7月、祇園社と祇園橋の間にあった「南蛮えのき」が伐採された。同年12月、国の重要文化財に指定された。

1998年(平成10年)、橋梁工学者の松村博によって日本百名橋に選定された。

建築

長さ約28.6m、幅約3.3m[1][2]天草熊本県に多く見られる石造アーチ橋ではなく、石造桁橋である。

橋脚は5列・9行で計45本である[1]下浦町産の下浦石を用いており、水の抵抗を考慮して傾けて建てられている[2]

交通アクセス

脚注

  1. ^ a b c d e 本渡市史編さん委員会 編『本渡市誌』本渡市、1984年、p. 565
  2. ^ a b c d 祇園橋 天草旅ポータルサイト
  3. ^ 本渡市史編さん委員会 編『本渡市誌』本渡市、1984年、p. 435
  4. ^ 本渡市史編さん委員会 編『本渡市誌』本渡市、1984年、p. 549

参考文献

  • 本渡市史編さん委員会 編『本渡市誌』本渡市、1984年
  • 松村博『日本百名橋』鹿島出版会、1998年
  • 山下義広『国指定重要文化財祗園橋 歴史と魅力』山下義広、2014年

外部リンク

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  • 祇園橋 天草旅ポータルサイト
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