江田鎌治郎
江田 鎌治郎(えだ かまじろう 1873年 - 1957年)は、日本の技術者、実業家。速醸酛の発明者として知られ、「酒聖」「酒造界の大恩人」と賞される[1]。
略歴
1872年(明治5年)、新潟県糸魚川に生まれる[1]。新潟師範学校、東京高等工業学校応用化学科(現・東京工業大学)卒業[1]。東京税務監督局、大蔵省醸造試験所、大阪工業大学講師などを歴任[1]。1909年、速醸酛を開発した[1]。大蔵省を退官後、1933年(昭和8年)に江田醸造研究所(後の江田醸造株式会社)を設立[1][2]。1916年に勲六等瑞宝章[1]、1955年に紫綬褒章を受賞[1]。
没後、日本生物工学会による生物工学奨励賞(江田賞)が創設された[1][3]。
エピソード
- 速醸酛の特許に関しては、公益性を考慮して取得しなかった[要出典]。現在、日本酒の9割以上が速醸酛を用いて作られている[4]。
著書
- 『杜氏醸造要訣』
- 『乳酸馴養 最新清酒連醸法』
脚注
出典
- 『吟醸酒を創った男』(池田明子)