安通温泉

座標: 北緯23度16分53秒 東経121度20分30秒 / 北緯23.2813158153259度 東経121.341710262164度 / 23.2813158153259; 121.341710262164

安通温泉
現在の安通温泉飯店
各種表記
繁体字 安通溫泉
簡体字 安通温泉
拼音 āntōng wēnquán
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安通温泉旅舍
中華民国の旗 中華民国 文化資産
旧公衆浴場(現、安通温泉歴史建築文物館)
地図
登録名称安通溫泉旅舍
その他の呼称安通温泉大旅社
等級歴史建築
文化資産登録
公告時期
2004年3月19日[1]
位置台湾 花蓮県玉里鎮楽合里5鄰温泉36号
建設年代1941年
ウェブサイトhttp://www.an-tong.com.tw/

安通温泉(āntōng wēnquán あんつうおんせん)は台湾花蓮県玉里鎮楽合里、台30線21.3KM地点にある温泉。安通地区の観光地として知られている[2]

歴史

この温泉は現地に住むアミ族には古くから知られており、Angcoh(アミ族の言葉で「臭い」)とよばれていた。これを台湾人が台湾語の発音で紅座という漢字をあて、さらに後年日本人が安通という字をあてた[3]

安通温泉は1904年樟脳の採取に訪れた出口久米七が源泉を発見し、その後1930年代にあると警察の招待所や公共浴場が設けられた[4]

戦後、公共浴場は鎮公所(町役場)に接収され、引き続き浴場として運営された。1974年に民間の業者がこの公衆浴場を買い取り、「安通温泉大旅社」を開いた[5]

かつてはアクセスが不便なエリアであったが、2007年に台30線の開通によって非常にアクセスしやすくなった[4]

戦前の安通温泉大旅社と大浴場は2004年に県の歴史建築に登録され、文化資産として安通温泉飯店敷地内に佇んでいる。

泉質

源泉は安通渓沿い前後2.3kmに渡って分布しており、湯量も豊富である。弱アルカリ性の食塩性の硫黄泉でほぼ無色。湯温は66℃に達しほのかに硫黄臭を帯びている。[2] pHは7~8.2、炭酸水素イオン約2130ppm,ナトリウムイオン約571ppmを含む[6]

業者が開発した温泉のほか、地元住民が作った露天風呂も安通渓沿いに存在している。[2]

参考文献

  • 鈴木浩大『湯けむり台湾紀行』まどか出版、2007年5月。ISBN 978-4-94-423535-3。 
  • 宋聖榮、劉佳玖『台湾地理百科23 台湾的温泉』遠足文化、2007年5月。ISBN 978-9-57-280317-2。 
  • 陳柏淳『台湾秘境温泉』創意市集出版、2015年11月。ISBN 978-9-86-575199-9。 

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ (繁体字中国語)安通溫泉旅舍 文化部文化資産局国家文化資産網
  2. ^ a b c 交通部観光局花東縦谷国家風景区管理所. “安通温泉”. 2017年5月16日閲覧。
  3. ^ 陳柏淳, 2015 & p177.
  4. ^ a b TAIPEI NAVI (2014年10月24日). “紐澳華温泉山荘(花蓮県)”. 2017年5月16日閲覧。
  5. ^ 陳柏淳, 2015 & p178.
  6. ^ 宋聖榮 2007, p. 186.

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、安通温泉に関連するカテゴリがあります。
  • 安通温泉飯店 (中国語)(日本語)(英語)
    • 安通溫泉飯店 (安通溫泉飯店-160469937434143) - Facebook (繁体字中国語)
  • 安通溫泉旅舍 花蓮縣文化局 (繁体字中国語)
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