地下水道 (映画)

地下水道
Kanał
監督 アンジェイ・ワイダ
脚本 イェジ・ステファン・スタヴィンスキー
音楽 ヤン・クレンツ
撮影 イェジ・リップマン
配給 日本の旗 NCC日活
東洋映画[1]
公開 ポーランドの旗 1957年4月20日
日本の旗 1958年1月10日
上映時間 95分
製作国 ポーランドの旗 ポーランド
言語 ポーランド語
テンプレートを表示

地下水道』(ちかすいどう、原題:Kanał)は、1957年公開のポーランド映画

アンジェイ・ワイダの名を一躍世界に知らしめた作品で、第10回カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞した[2]。『世代』に次ぐいわゆる「抵抗三部作」の2作目として知られる。

音楽を担当したヤン・クレンツによるテーマ曲は十二音技法で作曲されている。

あらすじ

第二次世界大戦末期、1944年ワルシャワ。ポーランド国内軍による武装蜂起は、ドイツ軍による容赦ない攻撃で追い詰められ、悲惨な最終段階に達していた。

その中の一つ、ザドラ中尉の率いる中隊は事態打開のため、地下水道を通り、市の中心部に出て活動を続けることにする。夜になって隊員は地下水道に入っていくが、やがて離ればなれになり、ある者は発狂し、またある者は暗闇と悪臭と恐怖心に耐え切れず、マンホールから外に出てドイツ軍に発見され、射殺されていく。

負傷したコラブと、彼を助けて道案内してきたデイジーの2人も、やっと出口を見つけたと思ったのもつかの間、そこは河へ注ぐ水路であった。一方、先を行くザドラと二人の隊員は遂に目的の出口を見つけたが、出口には頑丈な鉄柵が張られ、爆薬が仕掛けられていた。

キャスト

  • コラブ:タデウシュ・ヤンチャル(吹替:木原正二郎
  • デイジー:テレサ・イジェフスカ(吹替:長山藍子
  • ザドラ中尉:ヴィンチスワフ・グリンスキー(吹替:山本耕一)
  • マドリ中尉:エミール・カレヴィッチ(吹替:山本學[3]
  • ハリナ:テレサ・ベレゾフスカ(吹替:三木弘子
  • ミハウ(作曲家):ヴラデク・シェイバル
  • ゼフィル:ヤン・エングレルト
    • 吹替え放映
1回目:1967年12月9日(土) NHK総合 14:10~16:00
2回目:1975年(昭和50年)3月25日(火) 東京12チャンネル 『お昼のロードショー』

脚注

  1. ^ 1979年上映時。
  2. ^ “Festival de Cannes: Kanał”. festival-cannes.com. 2009年2月8日閲覧。
  3. ^ 放映当時の表記は“山本学”

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、地下水道 (映画)に関連するカテゴリがあります。
1950年代
  • 世代 (1954)
  • 地下水道 (1956)
  • 灰とダイヤモンド (1958)
  • ロトナ (1959)
1960年代
  • 夜の終りに (1960)
  • シベリアのマクベス夫人 (1961)
  • サムソン (1961)
  • 二十歳の恋 (1962)
  • 灰 (1965)
  • すべて売り物 (1968)
  • 蝿取り紙 (1969)
1970年代
  • 白樺の林 (1970)
  • 戦いのあとの風景 (1970)
  • 婚礼 (1972)
  • 約束の土地 (1974)
  • 死の教室 (1976)
  • 大理石の男 (1977)
  • 麻酔なし (1978)
  • ヴィルコの娘たち (1979)
1980年代
  • ザ・コンダクター (1980)
  • 鉄の男 (1981)
  • ダントン (1983)
  • ドイツの恋 (1983)
  • 愛の記録 (1985)
  • プルースト、わが救い (1988)
  • 悪霊 (1988)
1990年代
2000年代
2010年代
カテゴリ カテゴリ
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • VIAF
国立図書館
  • フランス
  • BnF data
  • ドイツ
  • チェコ
その他
  • IdRef