古国時代の人物一覧

この項目は、古国時代中国文明発生 - 夏の建国)の人物について説明したものである。また、ここでは実在・虚構に関わらず、伝説上の人物も記載する[1][注 1]

原初諸氏 帝王

炎帝神農氏(姜姓)帝室

炎帝神農氏は、初代炎帝神農を祖とする一族である。神農氏に内包される。(詳しくは炎帝神農氏の項を参照)

  • 神農 (1) 初代炎帝。炎帝神農氏の祖。
  • 帝臨魁 (2)
  • 帝承 (3) 帝臨ともいう[17]
  • 帝明 (4) 帝則ともいう[18]
  • 帝直 (5) 帝百ともいう[19]
  • 帝来 (6) 帝嫠ともいう。
  • 帝哀 (7)
  • 帝楡罔 (8) 阪泉の戦いで炎黄交代[20]

黄帝有熊氏(姫姓)帝室

黄帝有熊氏は、黄帝を祖とする一族である。(詳しくは黄帝有熊氏の項目を参照)

  • 黄帝 (1) 少典の子[注 2]
  • 玄囂 (2) 黄帝の長男、少昊。
  • 蟜極 玄囂の子。
  • 昌意 黄帝の次男。
  • 顓頊 (3) 昌意の子。
  •  (4) 蟜極の子。帝俊の祖)
  •  (5) 嚳の長男。
  • 放勲 (6) 嚳の次男。重華(舜)に禅譲。
  • 重華 (7) 瞽叟の子。禹に禅譲。

黄帝有熊氏(姒姓)夏王家

以降は夏 (三代)#帝の一覧を参照
  •  (1) 夏初代王。治水に成功した[21][22]

古国時代の終了、夏代)

帝室関連(原初諸氏)

盤古関連

  • 伊采女 長男・青帝青龍王の母。
  • 陽専女 次男・赤帝赤龍王の母。
  • 福采女 三男・白帝白龍王の母。
  • 癸采女 四男・黒帝黒龍王の母。
  • 金吉女 娘・天門天女の母。

五帝龍王

盤古の子のことである。

  • 青帝青龍王(太郎王子) 金貴女を娶る。
  • 赤帝赤龍王(二郎王子) 昇炎女を娶る。
  • 白帝白龍王(三郎王子) 色姓女を娶る。
  • 黒帝黒龍王(四郎王子) 上吉女を娶る。
  • 黄帝黄龍王(天門玉女、五郎王子)
    • 堅牢大神 天門玉女の夫。

五竜氏

五竜氏の王として、次の五人が順に立ったといわれる。

  • 皇伯
  • 皇仲
  • 皇叔
  • 皇季
  • 皇少

柏皇氏

柏皇氏の王として、次の四人が順に立ったといわれる。[4]

  • 伏顕
  • 可塑
  • 郁蕾
  • 佘蓄

帝室関連(炎帝神農氏)

神農関係

楡罔関係(尊属

  • 節莖 帝哀の子。
  • 克 節莖の子、帝楡罔の父。

楡罔関係(卑属

  • 炎居 帝楡罔の子。
  • 節並 炎居の子[27]
  • 戯器 節並の子。
  • 祝融 戯器の子。火事の象徴。
  • 共工 祝融の子。水害の象徴。
  • 勾龍 共工の子。
  • 夸父 勾龍の子。
  • 垂 夸父の子。
  • 伯夷 垂の子。

帝室関連(黄帝有熊氏)

黄帝四妃

帝王世紀によると、次の通りである。

  • 嫘祖 正妻で西陵氏の出身、昌意の母。
  • 女節 次妃で方雷氏の出身、青陽の母[注 3]
  • 三妃 彤魚氏の出身、夷鼓(蒼林)の母[注 4]
  • 嫫母 四妃。蒼林の母ともされる。

黄帝〜堯舜期の間

重華直系尊属

  • 窮蝉 顓頊の子。
  • 敬康 窮蝉の子。
  • 句望 敬康の子。
  • 橋牛 句望の子。
  • 瞽叟 橋牛の子。重華の父。

夏王朝家 (直系尊属

その他諸子孫

人物でなかったり[注 5]、帝室に組み入れ難い[注 6]ものをここに記す。

九陽撃墜神話関連

九陽撃墜神話とは、の命を受けた羿が十個あった太陽のうち一個を残して全て撃墜したという神話である。(詳しくは「羿」を参照)

  • 羿 九陽を撃墜するも、帝夋により神籍から除される[注 7]
  • 嫦娥 羿の妻、月に上ったとされる。同様の経緯で神籍から除される。
  • 飛龍氏 十陽の一。
  • 潜龍氏 十陽の一。
  • 居龍氏 十陽の一。
  • 降龍氏 十陽の一。
  • 土龍氏 十陽の一。
  • 水龍氏 十陽の一。
  • 青龍氏 十陽の一。
  • 赤龍氏 十陽の一。
  • 白龍氏 十陽の一。
  • 黒龍氏(黄龍氏) 十陽の一。

家臣

  • 沮誦 黄帝の重臣。
  • 隷首 黄帝の重臣。
  • 孔甲 黄帝の重臣。
  • 蒼頡 漢字を発明した、黄帝の重臣。
  • 知天
  • 規紀
  • 地典
  • 力牧 黄帝の夢占により登用。
  • 常先
  • 封胡
  • 大鴻
  • 神皇直 (神農皇直、皇直ともいう)
  • 封鉅 (鉅封ともいう)
  • 大鎮 (人鎮ともいう)
  • 太山稽
  • 鬼庾蓲
  • 封胡

反逆者

  • 蚩尤 同姓の炎帝神農氏に戦を挑んだ
  • 三苗 堯に対し驩兜(丹朱)と謀って反乱。
  • 丹朱 が丹朱のために囲碁を作った[28][注 8]

脚注

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注釈

  1. ^ 目安としては、BC4000?〜BC1920頃である。
  2. ^ 少典を氏族名とする説や、代表者の世襲名とする説など、諸説ある。
  3. ^ 史記(五帝本紀)では青陽(玄囂)も嫘祖の子である。
  4. ^ 帝王世紀では蒼林は夷鼓の別名とされるが、史記索隠では別人で、蒼林は嫫母の子とするなど、混乱がみられる。(詳しくは黄帝有熊氏の項を参照)また、三妃の名についての記載はない。
  5. ^ ここでは、生物学的にヒトであるとは考え難い伝承のあるものを指す。
  6. ^ その子孫から帝王が出ていない人物、つまり臣籍降下していたと考えられる者のことである。
  7. ^ 神籍を除されるというのは、不老不死の存在であるからとなるという事である。
  8. ^ 丹朱(驩兜)の息子である。

出典

  1. ^ 中国5000年の歴史、考古学により明かされる成り立ち(2020年04月14日閲覧)
  2. ^ 燧人氏-Baidu
  3. ^ 大庭氏-Baidu
  4. ^ a b 柏皇氏-Baidu
  5. ^ 中央氏-Baidu
  6. ^ 栗陸氏-Baidu
  7. ^ 驪連氏-Baidu
  8. ^ 赫胥氏-Baidu
  9. ^ 尊盧氏-Baidu
  10. ^ 渾沌氏-Baidu
  11. ^ 昊英氏-Baidu
  12. ^ 有巣氏-Baidu
  13. ^ 朱襄氏-Baidu
  14. ^ 葛天氏-Baidu
  15. ^ 陰康氏-Baidu
  16. ^ 無懐氏-Baidu
  17. ^ 帝臨-Baidu
  18. ^ 帝明-Baidu
  19. ^ 帝直-Baidu
  20. ^ 楡罔-Baidu
  21. ^ 黄河に古代の大洪水跡、伝説の王朝が実在?-NationalGeographic
  22. ^ 中国・伝説の大洪水、初の証拠を発見 文明史書き換えか-afpbb
  23. ^ 聴訞-Baidu
  24. ^ 《山海経 海内経》「炎帝之妻,赤水之子聴訞生炎居,炎居生節並,節並生戯器,戯器生祝融,祝融降処于江水,生共工,共工生朮器,朮器首方顛,是覆土壌,以処江水。共工生后土,后土生噎鳴,噎鳴生歳十有二。」
  25. ^ 女娃-Baidu
  26. ^ 《山海経 北山経》「発鳩之山,其上多柘木,有鳥焉,其状如烏,文首,白喙,赤足,名曰:“精衛”,其鳴自詨。是炎帝之少女,名曰女娃。女娃游于東海,溺而不返,故為精衛,常銜西山之木石,以堙于東海。漳水出焉,東流注于河。」
  27. ^ 節並-Baidu
  28. ^ 『世本』作篇「堯造囲碁、丹朱善之」より、囲碁はが丹朱のために作ったとされる。

関連項目