模式種ラボカニア・アノマラはラルフ・モルナーが1974年に記載・命名した。属名は「赤い三角江」と名付けられた La Bocana Roja 層にちなみ、種小名はラテン語で「変則の」という意で、独特の体躯を反映している[1]。
記載
ホロタイプ標本 LACM 20877 は La Bocana Roja 層で発見され、この層は約7300万年前の白亜紀後期カンパニアンにあたる。ホロタイプ標本には、左上顎骨の破片・歯骨の断片・右方形骨・左前頭骨・単一の血道弓・坐骨の上の部分・右恥骨の軸中央・右第2中足骨の大部分・単一の趾骨・複数本の外れた歯が含まれる。これらの要素は繋がっておらず、2平方メートルに渡って飛散しており、そして強く風化している。骨はハドロサウルス上科の肋骨と混ざっていた[1]。
^ abcdeMolnar, R. E. (1974). “A distinctive theropod dinosaur from the Upper Cretaceous of Baja California (Mexico)”. Journal of Paleontology48 (5): 1009–1017. JSTOR 1303299.
^Paul, G. S. (2010). The Princeton Field Guide to Dinosaurs. Princeton University Press. p. 99. ISBN 978-0-691-13720-9