ポラリス計画

ポラリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
組織 スペースX
状況 活動中
概要
期間 2022年–現在
射場
宇宙機
有人機
打ち上げ機

ポラリス計画Polaris program)は、起業家のジャレッド・アイザックマン(英語版)が企画した民間宇宙飛行計画。インスピレーション4ミッション(初めての民間人だけでの宇宙飛行)の指揮官としての経験に基づいて、アイザックマンはスペースXと契約してポラリスを立ち上げた。この計画はでスペースXのクルードラゴン宇宙船を使った2回のミッションと、最終的にスターシップでの有人飛行が計画されている。

フライト

ミッション 打ち上げ日 打ち上げ機 宇宙船 軌道 クルー
ポラリス ドーン (ミッション I) 2024年8月26日[1] ファルコン9ブロック5 クルードラゴン (C207.3 レジリエンス) ♺ 低軌道、最高遠地点 1,400 km (870 mi)[2][3] |
  • アメリカ合衆国の旗 ジャレッド・アイザックマン(英語版)
  • アメリカ合衆国の旗 スコット・ポティート(英語版)
  • アメリカ合衆国の旗 サラ・ギリス(英語版)
  • アメリカ合衆国の旗 アンナ・メノン(英語版)
ミッション II TBA ファルコン9ブロック5 クルードラゴン TBA TBA
  • アメリカ合衆国の旗 ジャレッド・アイザックマン(英語版)
  • TBA
  • TBA
  • TBA
ミッション III TBA スペースX スターシップ(英語版) スターシップ TBA
  • アメリカ合衆国の旗 ジャレッド・アイザックマン(英語版)
  • その他未定

ポラリス ドーン

詳細は「ポラリス ドーン」を参照

2024年8月26日に打ち上げられる予定のポラリス ドーン ミッションでは、クルードラゴンカプセルがアイザックマンと3人のクルー(スコット・ポティート(英語版)サラ・ギリス(英語版)アンナ・メノン(英語版))を長楕円軌道に乗せ、地球から最大1,400キロメートル (870 mi)離れた場所まで運ぶ予定であるが、これはアポロ計画以来、人類が到達する最も遠い場所であり、ヴァン・アレン帯の一部を通過して宇宙放射線の健康への影響(英語版)と宇宙飛行が人体に与える影響を研究する。ミッションの後半ではアイザックマンとギリスが初の商業宇宙遊泳に挑戦する予定となっている[3]

ミッション II

打ち上げ日と乗組員はまだ発表されていないが、ポラリス計画の2番目のミッションは、クルードラゴンカプセルを搭載したファルコン9ブロック5ロケットで打ち上げられる予定である。このミッションでは、ハッブル宇宙望遠鏡をより高い軌道に打ち上げ、大気圏で燃え尽きるのを防ぐ可能性がある[4][5]

ミッション III

3回目のポラリスミッションは、SpaceXの次世代打ち上げシステムであるスペースX スターシップ(英語版)で打ち上げられる予定だが、「SpaceXの将来としてはずっと先の話」である。 スターシップは2024年4月時点で初期飛行試験中であり、スターシップが約100回の貨物飛行を成功させた後にのみ乗組員を乗せる予定となっている。[6]これはポラリスプログラムの最終飛行となる[7][8]

関連項目

  • 民間宇宙飛行の年表(英語版)

脚注

  1. ^ “Spacex” (英語). x.com. 21 August 2024閲覧。
  2. ^ Foust, Jeff (11 December 2023). “Polaris Dawn rescheduled for April”. SpaceNews. https://spacenews.com/polaris-dawn-rescheduled-for-april/ 11 December 2023閲覧。 
  3. ^ a b “Polaris Dawn”. Polaris Dawn. 21 August 2024閲覧。
  4. ^ Chang, Kenneth (29 September 2022). “NASA May Let Billionaire Astronaut and SpaceX Lift Hubble Telescope”. Washington Post. オリジナルの6 May 2024時点におけるアーカイブ。. https://archive.today/20240506080614/https://www.nytimes.com/2022/09/29/science/nasa-hubble-spacex-polaris.html 25 April 2024閲覧。 
  5. ^ NASA, SpaceX to Study Hubble Telescope Reboost Possibility, 22 December 2022, retrieved 8 May 2024.
  6. ^ Kurkowski, Seth (14 April 2024). “Polaris Dawn is getting closer and closer to being launch ready”. Space Explored. 25 April 2024閲覧。
  7. ^ “Billionaire astronaut Jared Isaacman buys more private SpaceX flights, including one on Starship” (英語). CNBC (14 February 2022). 15 February 2022閲覧。
  8. ^ Davenport, Christian. “Jared Isaacman, who led the first all-private astronaut mission to orbit, has commissioned 3 more flights from SpaceX”. Washington Post. https://www.washingtonpost.com/technology/2022/02/14/jared-isaacman-polaris-spacex-starship-inspiration4/ 15 February 2022閲覧。 

外部リンク

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  • 公式ウェブサイト
  • ポラリス計画の写真 (Flickr)
スペースX
ロケット
現役
計画
  • スターシップ
退役
中止
試験機
  • グラスホッパー (退役)
  • F9R Dev1† (破損)
宇宙機
エンジン
射場
契約
サービス
人物

† 左記のマークが付いたものは失敗したミッションや機体など

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