ホセ・ラミレス (内野手)

ホセ・ラミレス
Jose Ramírez
クリーブランド・ガーディアンズ #11
2023年5月14日
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 ペラビア州バニ(英語版)
生年月日 (1992-09-17) 1992年9月17日(32歳)
身長
体重
5' 9" =約175.3 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 三塁手二塁手遊撃手
プロ入り 2009年 アマチュアFA
初出場 2013年9月1日
年俸 $17,000,000(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
  • クリーブランド・インディアンス
    クリーブランド・ガーディアンズ (2013 - )
この表について
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プロジェクト:野球選手  ■テンプレート

ホセ・エンリケ・ラミレスJosé Enrique Ramírez, 1992年9月17日 - )は、ドミニカ共和国ペラビア州バニ(英語版)出身のプロ野球選手内野手)。右投両打。MLBクリーブランド・ガーディアンズ所属。

経歴

プロ入りとインディアンス・ガーディアンズ時代

2009年11月26日にクリーブランド・インディアンスと契約を結んだ。

2011年、ルーキー級アリゾナリーグ・インディアンスでプロデビュー。48試合に出場し、打率.325、1本塁打、20打点、12盗塁だった。

2012年はA-級マホニングバレー・スクラッパーズで3試合に出場後、6月にA級レイクカウンティ・キャプテンズへ昇格。67試合に出場し、打率.354、3本塁打、27打点、15盗塁だった。

2013年はAA級アクロン・エアロズで113試合に出場し、打率.272、3本塁打、38打点、38盗塁だった。9月1日にメジャー初昇格を果たし[2]、同日のデトロイト・タイガース戦でメジャーデビュー[3]。9回表に代走として出場した。この年は15試合に出場し、12打数4安打、打率.333だった。

2014年3月5日にインディアンスと1年契約に合意。3月12日にAAA級コロンバス・クリッパーズへ異動した[4]。最終的にはメジャーに定着して68試合に出場し、リーグ最多となる13犠打を記録した。守備では遊撃手を56試合、二塁手を11試合で守った。

2015年4月8日

2015年も内野のユーティリティープレイヤーとして起用され、97試合に出場した。打率は前年から大幅に低下して.219に留まった。盗塁は2シーズン連続で10個決めたが、盗塁死の数は増えた。守備では一塁手を除く内野の3ポジションを守ったのに加え、左翼手でも2試合で守備に就いた。

2016年は、三塁手のレギュラーで起用され、自己最多の152試合に出場。打撃面で開花し、打率.312、11本塁打、76打点、22盗塁の成績を残した。三塁の守備は、117試合で守って5失策守備率.979だった。48試合で守った左翼では、1失策・守備率.986を記録した。他に二塁手遊撃手も守った。シカゴ・カブスとの2016年のワールドシリーズでは打率.310などと活躍したが、優勝には届かなかった。

2017年3月28日に4年総額2600万ドル(5年目以降は球団側に選択権)で契約延長することに合意した[5]。シーズンでは6月に9試合連続複数安打を記録するように好調で、オールスターゲームに初選出された。9月3日のデトロイト・タイガース戦では史上最多タイとなる5長打を放つなど、チームの8月24日から9月15日まで続いたMLB新記録となる22連勝にも大きく貢献した。最終成績は打率.318、29本塁打、83打点、OPS.957で、56二塁打はリーグ最多、341塁打は自身のキャリアを通じて最多だった。この活躍により自身初となるシルバースラッガー賞を受賞した。また、MVPの投票では3位だった(MVPはホセ・アルトゥーベ[6]

2018年は正三塁手として攻守で活躍し8月までは本塁打、盗塁の両タイトル争いに加わっていたが、9月になると途中加入のジョシュ・ドナルドソンとの兼ね合いもあり一時的に二塁へコンバート。その後は月間打率.174と落ち込み、二塁の守備ではUZR-0.6と攻守で綻びもあった[7]が、最終的には自身初となるシーズン30本塁打・30盗塁を達成し、WARでは三塁手としてリーグ最多の8.0を記録した[8]。157試合に出場し、前年の2倍以上の106四球・打率.270・39本塁打・105打点・34盗塁・OPS.939などの好成績で、MVP投票ではリーグ3位だった(MVPはムーキー・ベッツ[9]。2年連続でシルバースラッガー賞を受賞した。

2019年の前半戦は昨年のスランプを引きずり、打率.218で折り返した。後半戦は復調していたが(打率.327、OPS1.068)、8月24日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でスイング時に右手有鉤骨骨折を負い、手術を受けた[10]。復帰戦となった9月24日のシカゴ・ホワイトソックス戦では2本塁打、7打点を挙げる活躍だった。129試合の出場で打率.255・23本塁打・83打点だった。

2020年は新型コロナウイルスの影響で60試合制の短縮シーズンの中、58試合に出場し、打率.292・17本塁打・46打点・10盗塁・OPS.993などの好成績で、MVP投票ではリーグ2位だった(MVPはホセ・アブレイユ[11]。自身初めてオールMLBチームのセカンドチーム三塁手に選出された[12]。3度目のシルバースラッガー賞を受賞した。

2021年7月4日に選手間投票で控え野手として通算3度目となるオールスターゲームに選出された[13]。7月13日に開催されたオールスターゲームでは5回裏に三塁手で先発出場していたレッドソックスのラファエル・デバースに変わって守備について途中出場した[14]。152試合に出場し、打率.893・36本塁打・103打点・27盗塁・OPS.893などの好成績で、MVP投票ではリーグ6位だった(MVPは大谷翔平[15]

2022年4月6日、ガーディアンズ史上最大の5年1億2400万ドルで2024年シーズン以降の契約を延長し、2028年まで新たな7年契約で合意した[16]。4月18日に通算5度目となるプレイヤー・オブ・ザ・ウィークを受賞[17]、さらに5月31日にも通算6度目となるプレイヤー・オブ・ザ・ウィークを受賞した[18]。157試合に出場し、打率.280・29本塁打・126打点・20盗塁・OPS.869・リーグ最多の44二塁打・20故意四球などの好成績で、リーグ最優秀選手賞(MVP)の投票では第4位に選出された(MVPはアーロン・ジャッジ[19][20]。4度目のシルバースラッガー賞を受賞した。

2023年6月8日のボストン・レッドソックス戦にてメジャー通算200号本塁打を放った。またこの試合で自身初となる1試合3本塁打を記録した[21]。7月2日に選手間投票で通算5度目となるオールスターゲームに選出された[22]。8月5日のホワイトソックス戦の6回にティム・アンダーソンの足にスライディングし、このことで口論となった[23]。アンダーソンがグローブを置いてボクシングの構えをしたことで、殴り合いの乱闘となった[23]。この乱闘によってラミレスは退場となった[23]。その結果、ラミレスに3試合、アンダーソンに6試合などの出場停止処分が科された[24]。9月18日、史上52人目となる通算200本塁打・200盗塁を達成した[25]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2013 CLE 15 14 12 5 4 0 1 0 6 0 0 1 0 0 2 0 0 2 0 .333 .429 .500 .929
2014 68 266 237 27 62 10 2 2 82 17 10 1 13 2 13 0 1 35 3 .262 .300 .346 .646
2015 97 355 315 50 69 14 3 6 107 27 10 4 5 2 32 0 1 39 5 .219 .291 .340 .631
2016 152 618 565 84 176 46 3 11 261 76 22 7 1 4 44 1 4 62 10 .312 .363 .462 .825
2017 152 645 585 107 186 56 6 29 341 83 17 5 0 5 52 5 3 69 13 .318 .374 .583 .957
2018 157 698 578 110 156 38 4 39 319 105 34 6 0 6 106 15 8 80 2 .270 .387 .552 .939
2019 129 542 482 68 123 33 3 23 231 83 24 4 0 6 52 3 2 74 8 .255 .327 .479 .806
2020 58 254 219 45 64 16 1 17 133 46 10 3 0 1 31 0 3 43 2 .292 .386 .607 .993
2021 152 636 552 111 147 32 5 36 297 103 27 4 0 5 72 10 7 87 13 .266 .355 .538 .893
2022 157 685 601 90 168 44 5 29 309 126 20 7 0 9 69 20 6 82 5 .280 .355 .514 .869
2023 156 691 611 87 172 36 5 24 290 80 28 6 0 6 73 22 1 73 8 .282 .356 .475 .831
MLB:11年 1293 5404 4757 784 1327 325 38 216 2376 746 202 48 19 46 546 76 36 646 69 .279 .355 .499 .854
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • クリーブランド・インディアンスは、2022年にクリーブランド・ガーディアンズに球団名を変更

年度別守備成績



二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS) 左翼(LF)
















































2013 CLE 5 2 7 0 0 1.000 2 0 3 1 0 .750 2 0 0 0 0 ---- -
2014 11 14 24 0 6 1.000 - 56 76 155 4 34 .983 -
2015 33 34 94 2 17 .985 13 8 23 1 3 .969 46 46 99 8 20 .948 2 3 0 0 0 1.000
2016 9 5 10 1 1 .938 117 54 174 5 16 .979 5 5 6 0 2 1.000 48 72 1 1 0 .986
2017 71 118 170 6 55 .980 88 61 146 6 23 .972 - -
2018 16 24 33 3 5 .950 137 94 205 11 21 .965 - -
2019 - 126 108 222 14 21 .959 - -
2020 - 57 39 65 6 13 .945 - -
2021 - 133 105 213 15 34 .955 - -
2022 - 127 91 234 10 27 .970 - -
2023 - 125 84 220 14 15 .956 - -
MLB 145 197 338 12 84 .978 925 644 1505 83 173 .963 109 127 260 12 56 .970 50 75 1 1 0 .987
  • 2023年度シーズン終了時

表彰

記録

背番号

  • 62(2013年)
  • 11(2014年 - )

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “Jose Ramirez Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年2月14日閲覧。
  2. ^ “Indians to promote five (5) players as Major League Rosters expand”. MLB.com Indians Press Release (September 1, 2013). March 19, 2014閲覧。
  3. ^ Speedy Ramirez becomes fourth youngest big leaguer
  4. ^ “Indians reduce spring roster by twelve (12) players”. MLB.com Indians Press Release (March 5, 2014). March 19, 2014閲覧。
  5. ^ “Indians sign José Ramĺrez to a long-term contract”. MLB.com. 2019年10月3日閲覧。
  6. ^ Ramirez rises to 3rd-place finish for AL MVP MLB.com (英語) (2017年11月16日) 2017年11月17日閲覧
  7. ^ “Jose Ramirez » Statistics » Batting | FanGraphs Baseball”. FanGraphs. 2019年2月22日閲覧。
  8. ^ “Major League Leaderboards » 2018 » Third Basemen » Dashboard | FanGraphs Baseball”. FanGraphs. 2019年2月22日閲覧。
  9. ^ “2018 Awards Voting” (英語). Baseball-Reference.com. 2024年9月15日閲覧。
  10. ^ “インディアンスの主砲復帰は10月か ホセ・ラミレス右手骨折で”. 中日スポーツ. 2019年10月3日閲覧。
  11. ^ “2020 Awards Voting” (英語). Baseball-Reference.com. 2024年9月15日閲覧。
  12. ^ Anthony Castrovince (December 10, 2020). “Here is the star-studded 2020 All-MLB Team” (英語). MLB.com. November 27, 2021閲覧。
  13. ^ Sarah Langs, Thomas Harrigan (July 11, 2021). “Your 2021 MLB All-Stars by position” (英語). MLB.com. July 13, 2021閲覧。
  14. ^ Mandy Bell (July 14, 2021). “Ramírez gives one a ride at All-Star Game” (英語). MLB.com. August 2, 2021閲覧。
  15. ^ “2021 Awards Voting” (英語). Baseball-Reference.com. 2024年9月15日閲覧。
  16. ^ “J-Ram, Guardians agree to new 7-year contract” (英語). MLB.com. 2022年11月12日閲覧。
  17. ^ Jake Crouse (April 19, 2022). “Suzuki, J-Ram scorch their way to weekly honors” (英語). MLB.com. April 19, 2022閲覧。
  18. ^ “José Ramírez, Francisco Lindor are Players of Week” (英語). MLB.com. 2022年11月25日閲覧。
  19. ^ 全米野球記者協会(BBWAA)の投票により3位票6、4位票11、5位票5、6位票4、7位票2、8位票1の計186ポイントを獲得。
  20. ^ “Outfielder Aaron Judge adds another MVP Award to Yankees’ collection” (英語). 全米野球記者協会 (November 17, 2022). November 18, 2022閲覧。
  21. ^ “Guardians' José Ramírez launches three home runs in first three at-bats against Red Sox”. FOXニュース. (2023年6月9日). https://www.foxnews.com/sports/guardians-jose-ramirez-launches-three-home-runs-first-three-at-bats-red-sox.amp 2023年7月7日閲覧。 
  22. ^ Thomas Harrigan (July 2, 2023). “Breaking down the full 2023 All-Star Game rosters” (英語). MLB.com. July 3, 2023閲覧。
  23. ^ a b c “J-Ram, TA get heated as benches clear in Cleveland” (英語). MLB.com (August 5, 2023). August 6, 2023閲覧。
  24. ^ “両軍総出の乱闘で計6人に出場停止処分、MLB”. フランス通信社 (2023年8月8日). 2024年9月15日閲覧。
  25. ^ a b “Cleveland Guardians' José Ramírez Joins Exclusive Club By Stealing 200th Career Base - Fastball” (英語). スポーツ・イラストレイテッド (2024年9月18日). 2024年9月15日閲覧。
  26. ^ “All-MLB Team” (英語). MLB.com. November 27, 2021閲覧。

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ホセ・ラミレスに関連するカテゴリがあります。
  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • Jose Ramírez stats MiLB.com (英語)
  • Jose Ramirez (@MrLapara) - X(旧Twitter)
  • Jose Ramirez (@ramirez_jose11) - Instagram
クリーブランド・ガーディアンズ ロースター
投手
捕手
内野手
外野手
監督・コーチ
  • 12 スティーブン・ボート(監督)
  • 55 クレイグ・アルバーナス(英語版)(ベンチコーチ)
  • 45 クリス・バライカ(打撃コーチ)
  • 83 ダン・プエンテ(打撃コーチ補佐)
  • -- ジョシュ・タブス(打撃アナリスト)
  • 51 カール・ウィリス(投手コーチ)
  • 86 ジョー・トーレス(英語版)(投手コーチ補佐)
  • 15 サンディー・アロマー・ジュニア(一塁コーチ)
  • 53 ルーグラス・オドーア(英語版)(三塁コーチ)
  • 81 ブラッド・ゴールドバーグ(英語版)(ブルペンコーチ)
  • 50 カイ・コレア(英語版)(フィールドコーディネイター)
  • 84 J.T.マグワイア(外野守備走塁コーチ)
  • 85 ジェイソン・エスポシート(得点コーディネイター)
  • 82 リッキー・パシオン(ブルペン捕手)
  • -- エリック・ロドリゲス(ブルペン捕手)
公式サイト(英語)より 40人ロースター 監督・コーチ一覧 2024年9月17日更新
 
業績
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
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