テゲア考古学博物館
テゲア考古学博物館 Αρχαιολογικό Μουσείο Αλέας Τεγέας | |
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テゲア考古学博物館の展示の一部 | |
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施設情報 | |
専門分野 | 考古学 |
開館 | 1909年 |
所在地 | ギリシャ トリポリ テゲア |
位置 | 北緯37度27分15秒 東経22度25分14秒 / 北緯37.45417度 東経22.42056度 / 37.45417; 22.42056座標: 北緯37度27分15秒 東経22度25分14秒 / 北緯37.45417度 東経22.42056度 / 37.45417; 22.42056 |
外部リンク | テゲア考古学博物館公式サイト |
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テゲア考古学博物館(希: Αρχαιολογικό Μουσείο Αλέας Τεγέας, 英: The Archaeological Museum of Tegea)は、ギリシャ、アルカディア県トリポリのテゲアにある博物館である。小規模ながらもギリシャの最初の地方博物館の1つであると同時に、現在最も近代的な博物館の1つである[1]。
歴史
博物館はニーロス・スミルニオトポロス(Neilos Smyrniotopoulos)司教からアテネ考古学協会(英語版)に寄付された土地に建設され、1909年に開館した。その際に常設展示の設計を行ったのは考古学者コンスタンティノス・ロマイオス(Konstantinos Romaios)である[2]。1941年のドイツのギリシャ侵攻中はすべての展示物が博物館の床に埋められ、枢軸国の占領を生き延びた。1992年、大規模な強盗事件が発生し、多くの展示物が失われた。これらの多くは1994年と1998年に回収されたが、スコパスの傑作であるテレポス像の頭部は盗まれたままとなっている[2]。1935年から1936年、および1969年から1968年の大規模な再建プロジェクトの後、2005年から2013年に第3回欧州共同体支援枠組(European Community Support Framework, CSF)およびギリシャ国家戦略参照枠組(Greece National Strategic Reference Framework, NSRF)の「文化」プログラムによって資金提供され、博物館の建物とその展示はさらなる充実と再開発がなされた[2]。博物館は2014年に再開し、2016年にヨーロッパミュージアムオブザイヤーアワード(EMYA2016)において展示テーマの一貫性と最先端機器による展示表現が評価され、審査員特別表彰(Judging Panel Special Commendations)を受賞した[3]。
展示品
展示品はかつてアルカディア地方の最も重要かつ強力な都市であったテゲアと関連する聖域の発展の歴史をたどるものとなっている。最も重要な聖域はアテナ・アレア神殿(英語版)であり、その遺跡は博物館から200メートル離れた場所にある。
博物館にはアギオルギティカ(Agiorgitika)とアセア(英語版)の新石器時代と初期青銅器時代の遺物、アレア・アテナ神殿などテゲアの様々な遺跡からの出土品や、テゲア主教区教会の初期キリスト教とビザンティンに関する物などのコレクションがある。
展示は4つの内部ギャラリーで構成されている。
- 新石器時代および初期青銅器時代の先史時代からアルカイック期までの遺物の展示。
- アルカディアン・ヘルマが展示されている。聖域への個人的な奉納品であり、テゲアでのみ発見されている。
- 古典期からローマ時代までのポリスの発展と、都市生活の異なる側面(経済、宗教、競技祭、死後の世界、来世)に関する展示がされている。
- アテナ・アレア神殿の幾何学期からヘレニズム時代の発展。特に紀元前4世紀頃の記念碑的形態とスコパスの建築および彫刻の様式。
加えて2つのテーマを中心とする野外展示を訪れることができる。
ギャラリー
- アテナ・アレア神殿の半円柱の底
- アテナ・アレア神殿のエピクラニティスのブロック
- アテナ・アレア神殿のエピクラニティスのブロック
- アテナ・アレア神殿の樋
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- アスクレピオスの頭部
- アスクレピオスの頭部
- アスクレピオスの頭部
- 神聖な法を刻んだ石碑
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- 攻撃しているライオンのレリーフ
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- ニケ像のアクロテリオン(英語版)
- 嘆願するプリアモス
- ヘルメットの紋章用金型
- 青銅製ペンダント
- 座ったウシの青銅製ペンダント
脚注
外部リンク
- 公式ウェブサイト