ティーチ・ユア・チルドレン

「ティーチ・ユア・チルドレン」
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングシングル
初出アルバム『デジャ・ヴ』
B面 キャリー・オン
リリース
録音 サンフランシスコ、ウォーリー・ハイダー・スタジオ C(1969年10月24日)[2]
ジャンル カントリー・ロックフォーク・ロック
時間
レーベル アトランティック・レコード
作詞・作曲 グラハム・ナッシュ
プロデュース クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング
チャート最高順位
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング シングル 年表
ウッドストック
b/w
ヘルプレス
(1970年3月)
ティーチ・ユア・チルドレン
b/w
キャリー・オン
(1970年6月)
オハイオ
b/w
自由の値
(1970年6月)
ミュージックビデオ
「Teach Your Children」 - YouTube
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ティーチ・ユア・チルドレン」 (Teach Your Children) は、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングが1970年に発表した楽曲。

概要

作詞作曲はグラハム・ナッシュ。ナッシュがまだホリーズのメンバーだった頃に書かれていたが、ホリーズはこれを録音することはなく、1970年3月11日にリリースされたクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングのアルバム『デジャ・ヴ』に収録された。この録音では、ジェリー・ガルシアによるペダル・スティール・ギターがフィーチャーされている。ガルシアは、CSN&Yのこの曲でペダル・スティール・ギターを演奏したことへの見返りとして、CSN&Yがグレイトフル・デッドのメンバーたちに、来るべきアルバム『ワーキングマンズ・デッド (Workingman's Dead)』や『アメリカン・ビューティー (American Beauty)』に向けて、どのようにハーモニーをとればよいかを教えるよう、手配をしていた。

同年6月、シングルカットされる。B面はスティーヴン・スティルスが書いた「キャリー・オン」。Billboard Hot 100で16位[3]イージーリスニング・チャートで28位を記録した[4]

写真家でもあり、写真の収集家でもあるナッシュは、インタビューの中で、この曲の直接のインスピレーションは、ダイアン・アーバスの有名な写真「おもちゃの手榴弾を持つ子供、ニューヨーク市セントラル・パーク (Child with Toy Hand Grenade in Central Park)」から得たと述べている。怒った顔つきの子どもが、おもちゃの武器を手にする姿を捉えたイメージが、戦争やその他の問題に関わって、子どもたちに伝えられるべき社会的含意のあるメッセージを、ナッシュに考えさせたのである[5]

別バージョン

アルバム名 アーティスト名 録音時期 発売日
クロスビー、スティルス&ナッシュ
(ボーナストラック)
クロスビー&ナッシュ 不明 2006年
4ウェイ・ストリート CSN&Y 1970年6月 - 7月 1971年4月7日
CSNY 1974 CSN&Y 1974年 2014年7月8日
Red Hot + Country 下記参照 1994年 1994年9月13日
Déjà Vu Live CSN&Y 2006年 2008年7月22日
CSN 2012 CSN 2012年 2012年7月2日
デジャ・ヴ
(50th Anniversary Deluxe Edition)
クロスビー&ナッシュ 不明 2021年5月14日

カバー・バージョン

  • リッチー・ヘブンス - 1971年のアルバム『The Great Blind Degree』に収録。
  • ガロ - 1971年8月開催の「第3回全日本フォークジャンボリー」にて演奏。1971年12月1日発売のアルバム『メッセージ・フロム・中津川』に収録[6]。1998年発売のアルバム『1971 フォーク・ジャンボリー Vol.2』にも収録された[7]。また、1976年3月20日に神田共立講堂で行われた解散コンサートでは、本作品のほか、「組曲: 青い眼のジュディ」「自由の値」が演奏された。
  • 中山ラビ - URCレコードのアルバム『続・関西フォークの歴史』に収録[8]。後年のCDボックスセットにも収録されている[9]中山容の訳詞で、タイトルは「子供にはこういってやんな」[10]
  • ファリード・ハーク - 1997年のアルバム『Déjà Vu』に収録。
  • ハンソン - 2004年のライブDVD『Underneath Acoustic Live』に収録。
  • テレビ・コメディ『Office』のマイケル (Michael) とドワイト (Dwight) - 2006年のエピソード「Take Your Daughter to Work Day」にて歌唱。
  • ジェフ・ヒーリー - 2009年のアルバム『Songs from the Road』に収録。
  • マシュー・モリソン - 2015年の『glee/グリー』の最終回「グランド・フィナーレ (Dreams Come True)」にて歌唱。
  • グレアム・ナッシュ - 2020年3月29日、新型コロナウイルスの流行により各国で外出禁止の措置がなされる中、ナッシュは自宅からライブ演奏を配信した。「どうか家にいて下さい。手を洗って、コロナウイルスの拡大を防いで下さい」と訴え、「僕達の家」、スティーヴン・スティルスの「4+20」、「ティーチ・ユア・チルドレン」の3曲を演奏した[11]

備考

  • 1986年には、ハワード・スターンが、ベビーM事件を取り上げた、この歌のパロディをリリースした。歌詞の最後の行は「don't inseminate someone you don't date, and buy a puppy(デートもしていない相手に授精なんかしないで、子犬を買いなよ)」とされた。
  • 1994年、クロスビー、スティルス&ナッシュは、この曲の再録音を行ない、ゲスト・ボーカリストとしてカントリー歌手のスージー・ボガス(英語版)アリソン・クラウスキャシー・マティア(英語版)を迎え、録音のクレジットを「ザ・レッド・ホッツ (The Red Hots)」という名義にした。このバージョンは、アルバム『Red Hot + Country』に収録され、後天性免疫不全症候群 (AIDS) の啓発活動に取り組むレッド・ホット・オルガニゼーション(英語版)によってリリースされた。このザ・レッド・ホッツのバージョンは、1994年10月に1週だけ、75位で『ビルボード』誌のHot Country Songsチャートに入った[14]

脚注

  1. ^ 45cat - Crosby, Stills, Nash And Young - Teach Your Children / Carry On - Atlantic - USA - 45-2735
  2. ^ CSN Box Set Tracklist
  3. ^ Déjà Vu: Billboard Singles”. Allmusic. 2010年8月10日閲覧。
  4. ^ Whitburn, Joel (2002). Top Adult Contemporary: 1961-2001. Record Research. p. 67 
  5. ^ Interview with Bob Edwards, "Bob Edwards Weekend," broadcast on NPR February 14, 2009
  6. ^ メッセージ・フロム・中津川 - 全日本フォークジャンボリー
  7. ^ Various - 1971 フォーク・ジャンボリー Vol.2 Another Side Of Nakatsugawa '71 (CD) at Discogs
  8. ^ “中山ラビ・ディスコグラフィー”. 中山ラビ. 2015年5月22日閲覧。
  9. ^ “関西フォークの歴史 1966~1974 BOX Various Artists”. avex music creative Inc.. 2015年5月22日閲覧。
  10. ^ “中山ラビ年表”. 中山ラビ. 2015年5月22日閲覧。
  11. ^ “Graham Nash Performs CSNY Hit 'Our House' From Home in New York City - In My Room”. Rolling Stone (2020年3月29日). 2020年4月3日閲覧。
  12. ^ エムティーアイ. “伝説を生き抜いてきた3人組CS&Nが残した米国フォーク/ロック史に残る大傑作 - music.jpニュース”. music.jp. 2021年7月9日閲覧。
  13. ^ Mondale ad
  14. ^ Whitburn, Joel (2008). Hot Country Songs 1944 to 2008. Record Research, Inc. p. 342. ISBN 0-89820-177-2 
スタジオ・アルバム
  • クロスビー、スティルス&ナッシュ (1969)★
  • デジャ・ヴ (1970)
  • CSN (1977)★
  • デイライト・アゲイン (1982)★
  • アメリカン・ドリーム (1988)
  • LIVE IT UP (1990)★
  • アフター・ザ・ストーム (1994)
  • ルッキング・フォワード (1999)
  • ライブ・アルバム
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