スティーブン・リチャーズ (レーサー)
スティーブン・ジェームス・リチャーズ(Steven James Richards, 1972年7月12日 - )は、ニュージーランドのレーシングドライバーである。
オーストラリアのバサースト1000において5度の総合優勝を獲得している[1]。 父のジム・リチャーズもバサースト1000において、7度の優勝経験を持つレーシングドライバーとして知られている。
経歴
1982年にレースデビューし、メカニックとして働きながら、1992年にフォーミュラ・フォードオーストラリアでシリーズ7位を獲得した。翌年は、オーストラリアのバサースト6時間レースに日産・パルサーで出場。クラス3位となった。
1994年にはフォーミュラ・フォードオーストラリアにおいて16戦中13勝を挙げ、初のタイトルを獲得した。1995年からは完全にツーリングカーレースに切り替えて、オーストラリアスーパーツーリングカー選手権に参戦[2]。アルファロメオ・155をドライブしてシリーズ9位となる。また同年からオーストラリアにおいて開催されているツーリングカー耐久レース、バサースト1000に初参加。総合4位で完走した。この年コンビを組んだドライバーは、日本でも活躍したアンデルス・オロフソン。
1996年は、オーストラリアスーパーツーリングカー選手権に加え、オーストラリアツーリングカー選手権にも参戦した。翌年と1998年はバサーストはツーリングカー車両とスーパーツーリング車両でのレースと2回行われることとなったが、リチャーズはどちらにも参戦し、1997年のツーリングカーレースのバサーストで、父のジム・リチャーズと参戦し、総合2位。1998年には父ジムとリカルド・リデルに僅かに及ばなかったものの、マット・ニールと組んで、日産・プリメーラでスーパーツーリングのバサーストで再び2位を獲得。ツーリングカーのバサーストではこの年初の総合優勝を獲得した。
翌年はバサーストはツーリングカー車両でのレースのみに絞られ、この年リチャーズは2回目の総合優勝を獲得。2000年も総合3位を獲得した。またこの間にもオーストラリアツーリングカー選手権に引き続き参戦している。
その後もヴァージン・オーストラリア・スーパーカー・チャンピオンシップやオーストラリアのポルシェ・カレラカップに2019年現在も参戦。カレラカップのタイトルを2014に獲得した。バサースト1000においても毎年参戦。2013年、2015年、2018年に総合優勝を達成した他、バサースト24時間レースでも2002年に総合優勝を達成するなどオーストラリアのレースで引き続き活躍している。
レース戦績
オーストラリア・スーパーツーリング選手権
年 | チーム | 使用車両 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 順位 | ポイント |
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1995年 | ゲニー・ロージャス・モータースポーツ | アルファロメオ・155 | PHI 1 | PHI 2 | ORA 1 9 | ORA 2 7 | SYM 1 Ret | SYM 2 Ret | CAL 1 6 | CAL 2 Ret | MAL 1 Ret | MAL 2 Ret | LAK 1 4 | LAK 2 4 | WIN 1 7 | WIN 2 4 | EAS 1 4 | EAS 2 Ret | 9位 | 56 |
1996年 | ホンダ・アコード | AMA 1 5 | AMA 2 5 | LAK 1 Ret | LAK 2 DNS | AMA 1 8 | AMA 2 8 | MAL 1 2 | MAL 2 Ret | WIN 1 9 | WIN 2 1 | PHI 1 6 | PHI 2 3 | LAK 1 9 | LAK 2 5 | ORA 1 4 | ORA 2 10 | 5位 | 79 | |
1997年 | 日産・プリメーラ | LAK 1 Ret | LAK 2 Ret | PHR 1 3 | PHR 2 6 | CAL 1 DSQ | CAL 2 6 | AMA 1 6 | AMA 2 7 | WIN 1 7 | WIN 2 5 | MAL 1 11 | MAL 2 Ret | LAK 1 | LAK 2 | AMA 1 8 | AMA 2 Ret | 7位 | 42 |