シュコダ・ファビアS2000
カテゴリー | ワールドラリーカー |
---|---|
コンストラクター | シュコダ |
先代 | シュコダ・ファビアWRC |
主要諸元 | |
シャシー | シュコダ・ファビア |
全長 | 4,000mm |
全幅 | 1,820mm |
ホイールベース | 2,486mm |
エンジン | 1,997cc 直列4気筒 自然吸気 フロント横置き |
トランスミッション | 6速 四輪駆動 |
燃料 | ガソリン |
主要成績 | |
ドライバーズタイトル | 2(IRC:2010、2011) 3(ERC:2012、2013、2014) 3(APRC:2012、2013、2014) 1(CODASUR(英語版):2014) 1SWRC2010) |
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シュコダ・ファビアS2000(Škoda Fabia S2000)は、世界ラリー選手権 (WRC) に出場することを目的として、シュコダ・ファビアをベース車両としてスーパー2000ホモロゲーションを取得した競技専用車。シュコダ・モータースポーツ(英語版)が製作し、2008年にFIAのホモロゲーションを取得して2009年のラリー・モンテカルロでデビューした[1]。シュコダ自体だけではなく、フォルクスワーゲン(英語版)やプライベーター(英語版)によって国際大会および地域の大会で使用された。
ヨーロッパラリー選手権やIRC、また補完的な世界選手権であるスーパー2000選手権やプロダクションカー世界ラリー選手権などのさまざまなラリー競技でいくつかの勝利を獲得した。アンドレアス・ミケルセンのドライブで2010年と2011年のIRCタイトルを獲得し、ヨーロッパ選手権では2012年はユホ・ハンニネンが、2013年はヤン・コペッキー(英語版)が、2014年はエサペッカ・ラッピが勝利し[2]、アジアパシフィックラリー選手権では2012年のクリス・アトキンソン、2013年のガウラヴ・ギル(英語版)、2014年のヤン・コペッキーがタイトルを獲得し[3]、南米ラリー選手権(英語版)では2013年にグスタボ・サバ(英語版)が勝利した。
シュコダ・ファビアS2000は四輪駆動、トリプルアクティブデフ、8000rpmで210 kW (280 hp)と最大トルク245 Nmを発揮する2.0リッター自然吸気エンジンを装備する。車両重量は1,200 kgで、アグレッシブな外観のボディと、広いトレッド幅を備えている[4]。
この車両が初めて公開されたのは2008年のズリン・ラリー(英語版)(チェコ共和国で開催)だったが、車両のホモロゲーションが取れていなかったため「0カー」としてヤン・コペッキーがドライブした[5]。
戦績
ファビアS2000の国際競技での初勝利は、インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジの一戦である2009年のラリー・ロシアでのユホ・ハンニネンのドライブによるものだった。その年にさらに3つの勝利がもたらされ、そのうちの2勝はヤン・コペッキー(英語版)によるズリン(英語版)とプリンシペ・デ・アストゥリウス(スペイン語版)での勝利で、残る1勝はスコットランド(英語版)でのガイ・ウィルクス(英語版)によるものだった[6]。翌年、ファビアは3名のドライバーによってIRCで7勝し、ヨーロッパ選手権でも2勝を挙げた[7]。2011年、IRCでは8勝を挙げたが、ヨーロッパ選手権では1勝にとどまった。2012年にはIRCとヨーロッパ選手権をリードし、両方のシリーズでそれぞれ8勝を獲得した[8]。
また、PWRCおよびSWRCも複数の勝利を獲得している[注釈 1]。
IRC
No. | 年 | ラリー | ドライバー | コ・ドライバー |
---|---|---|---|---|
1 | 2009年 | ラリー・ロシア | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ(英語版) |
2 | 2009年 | ズリン・ラリー(英語版) | ヤン・コペッキー(英語版) | ペトル・スタリー |
3 | 2009年 | ラリー・プリンシペ・デ・アストゥリウス(スペイン語版) | ヤン・コペッキー(英語版) | ペトル・スタリー |
4 | 2009年 | スコティッシュ・ラリー(英語版) | ガイ・ウィルクス(英語版) | フィル・プー |
5 | 2010年 | ラリー・アルゼンチン | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
6 | 2010年 | ラリー・イスラス・カナリアス(英語版) | ヤン・コペッキー(英語版) | ペトル・スタリー |
7 | 2010年 | ラリー・イタリア・サルディニア | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
8 | 2010年 | イープル・ラリー | フレディ・ロイクス | フレドリック・ミコロット |
9 | 2010年 | ラリ・ビンホ・ダ・マデイラ(英語版) | フレディ・ロイクス | フレドリック・ミコロット |
10 | 2010年 | ズリン・ラリー(英語版) | フレディ・ロイクス | フレドリック・ミコロット |
11 | 2010年 | スコティッシュ・ラリー(英語版) | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
12 | 2011年 | ラリー・イスラス・カナリアス(英語版) | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
13 | 2011年 | ヤルタ・ラリー(英語版) | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
14 | 2011年 | イープル・ラリー | フレディ・ロイクス | フレドリック・ミコロット |
15 | 2011年 | ラリー・アソレス(英語版) | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
16 | 2011年 | ズリン・ラリー(英語版) | ヤン・コペッキー(英語版) | ペトル・スタリー |
17 | 2011年 | ラリー・メセック(スペイン語版) | ヤン・コペッキー(英語版) | ペトル・スタリー |
18 | 2011年 | スコティッシュ・ラリー(英語版) | アンドレアス・ミケルセン | オーラ・フローネ |
19 | 2011年 | キプロス・ラリー | アンドレアス・ミケルセン | オーラ・フローネ |
20 | 2012年 | ラリー・アソレス(英語版) | アンドレアス・ミケルセン | オーラ・フローネ |
21 | 2012年 | ラリー・イスラス・カナリアス(英語版) | ヤン・コペッキー(英語版) | パウル・ドレスラー |
22 | 2012年 | ラリー・アイルランド(英語版) | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
23 | 2012年 | ラリー・タルガ・フローリオ(英語版) | ヤン・コペッキー(英語版) | ペトル・スタリー |
24 | 2012年 | イープル・ラリー | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
25 | 2012年 | ラリー・ルーマニア(英語版) | アンドレアス・ミケルセン | オーラ・フローネ |
26 | 2012年 | ズリン・ラリー(英語版) | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
27 | 2012年 | ラリー・デ・スリベン(スペイン語版) | ディミタール・イリエフ | ヤナキ・ヤナキエフ |
ERC
N.º | 年 | ラリー | ドライバー | コ・ドライバー |
---|---|---|---|---|
1 | 2010年 | イープル・ラリー | ヤン・コペッキー(英語版) | ペテル・スタリー |
2 | 2010年 | ラリ・ビンホ・ダ・マデイラ(英語版) | ヤン・コペッキー(英語版) | ペテル・スタリー |
3 | 2011年 | ラリー・アンテルナシヨナル・ドゥ・ヴァレー(英語版) | アントニーン・トルシュターク(スペイン語版) | ヤン・シュカロウ |
4 | 2012年 | イェナー・ラリー(英語版) | ヤン・コペッキー(英語版) | パーヴェル・ドレスラー |
5 | 2012年 | ラリー・クロアチア | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
6 | 2012年 | ラリー・ブルガリア(英語版) | ディミタール・イリエフ | ヤナキ・ヤナキエフ |
7 | 2012年 | イープル・ラリー | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
8 | 2012年 | ボスフォラス・ラリー(英語版) | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
9 | 2012年 | ズリン・ラリー(英語版) | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
10 | 2012年 | ラリー・ポーランド | エサペッカ・ラッピ | ヤンネ・フェルム(英語版) |
11 | 2013年 | イェナー・ラリー(英語版) | ヤン・コペッキー(英語版) | パーヴェル・ドレスラー |
12 | 2013年 | ラリー・イスラス・カナリアス(英語版) | ヤン・コペッキー(英語版) | パーヴェル・ドレスラー |
13 | 2013年 | ラリー・アソレス(英語版) | ヤン・コペッキー(英語版) | パーヴェル・ドレスラー |
14 | 2013年 | イープル・ラリー | フレディ・ロイクス | フレドリック・ミコロット |
15 | 2013年 | ラリー・ルーマニア(英語版) | ヤン・コペッキー(英語版) | パーヴェル・ドレスラー |
16 | 2013年 | ズリン・ラリー(英語版) | ヤン・コペッキー(英語版) | パーヴェル・ドレスラー |
17 | 2013年 | ラリー・クロアチア | ヤン・コペッキー(英語版) | パーヴェル・ドレスラー |
18 | 2013年 | ラリー・アンテルナシヨナル・ドゥ・ヴァレー(英語版) | エサペッカ・ラッピ | ヤンネ・フェルム(英語版) |
19 | 2014年 | ラリー・リエパーヤ | エサペッカ・ラッピ | ヤンネ・フェルム(英語版) |
20 | 2014年 | ラリー・アイルランド(英語版) | エサペッカ・ラッピ | ヤンネ・フェルム(英語版) |
21 | 2014年 | イープル・ラリー | フレディ・ロイクス | ヨハン・ギツェルス |
22 | 2014年 | ラリー・アンテルナシヨナル・ドゥ・ヴァレー(英語版) | エサペッカ・ラッピ | ヤンネ・フェルム(英語版) |
PWRC
No. | 年 | ラリー | ドライバー | コ・ドライバー |
---|---|---|---|---|
1 | 2009年 | ラリー・ノルウェイ(英語版) | パトリック・サンデル(英語版) | エミル・アクセルソン |
2 | 2009年 | キプロス・ラリー | パトリック・サンデル(英語版) | エミル・アクセルソン |
3 | 2009年 | アクロポリス・ラリー | ランブロス・アタナソウラス | ニコラオス・ザケオス |
SWRC
No. | 年 | ラリー | ドライバー | コ・ドライバー |
---|---|---|---|---|
1 | 2010年 | ラリー・スウェーデン | パー=グンナー・アンダーソン(英語版) | アンデルス・フレドリクソン |
2 | 2010年 | ラリー・フィンランド | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
3 | 2010年 | ラリー・ドイチュラント | パトリック・サンデル(英語版) | エミル・アクセルソン |
4 | 2010年 | ラリー・ド・フランス-アルザス | パトリック・サンデル(英語版) | エミル・アクセルソン |
5 | 2010年 | ウェールズ・ラリーGB | アンドレアス・ミケルセン | オーラ・フローネ |
6 | 2011年 | アクロポリス・ラリー | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
7 | 2011年 | ラリー・フィンランド | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
8 | 2011年 | ラリー・カタルーニャ | ユホ・ハンニネン | ミッコ・マルックラ |
9 | 2012年 | ラリー・ド・ポルトガル | ヘイデン・パッドン | ジョン・ケナード |
関連項目
外部リンク
- Resultados Skoda Fabia S2000
脚注
注釈
- ^ PWRCとSWRCの勝利は、これらの選手権で達成されたものであり、これらの大会での完全勝利ではない。
出典
- ^ “Skoda Fabia S2000”. 11 de enero de 2013閲覧。
- ^ “FIA EUROPEAN RALLY CHAMPIONSHIP: THE CHAMPIONS”. 8 de enero de 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。8 de enero de 2013閲覧。
- ^ “Skoda y Kopecky sentencian el Campeonato de Asia-Pacífico”. 29 de septiembre de 2014閲覧。
- ^ “Vídeo en acción del Skoda Fabia S2000 AWD”. 11 de enero de 2013閲覧。
- ^ “Brief Event History”. 26 de febrero de 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。24 de enero de 2013閲覧。
- ^ “IRC 2009”. 11 de enero de 2013閲覧。
- ^ “ERC 2010”. 8 de enero de 2013閲覧。
- ^ “ERC 2012”. 8 de enero de 2013閲覧。
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