サラスリンク機構

サラスリンク機構はヒンジにより直線的な動きを実現する。

サラスリンク機構とは、1853年に数学者であるピエール・フレデリック・サラスが発明した、ガイドなしに回転運動を並行・直線運動に変換する並行・直線リンク機構である。チャールズ・ニコラス・ポーセリエが厳正直線運動を最初に発明したと広く認識されているが、サラスはそれより早く発見していた(しかし、長い間知られていなかった)[1]

詳細

図のように、水平な赤い板が平行移動する。中央にヒンジを持つ緑色の板の組が、赤い板を接続し、ヒンジの角度の変化が直線的な垂直方向の動きを生み出す。

サラスリンク機構は平面的な機構である ポーセリエ・リプキンリンク機構とは異なり、三次元的な空間機構である。自由度解析によれば、2面で構成されるサラスリンク機構の自由度は0である。

ギャラリー

  • 内側に折りたたむサラスリンク機構
    内側に折りたたむサラスリンク機構
  • 3側面にヒンジを持つサラスリンク機構
    3側面にヒンジを持つサラスリンク機構
  • 4側面にヒンジを持つサラスリンク機構
    4側面にヒンジを持つサラスリンク機構
  • 6側面にヒンジを持つサラスリンク機構
    6側面にヒンジを持つサラスリンク機構

関連項目

  • 4節リンク
  • Mathematica: A World of Numbers... and Beyond – iconic exhibition of mathematical models, which includes a Sarrus linkage
  • チェビシェフリンク機構(英語版)(Chebyshev linkage)
  • ホーキンスリンク機構(英語版)(Hoekens linkage)
  • ワットの平行運動機構ワットリンク機構(英語版)


脚注

  1. ^ pergatory.mit.edu Archived 2007-02-10 at the Wayback Machine. – Sarrus' mechanism

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、サラスリンク機構に関連するカテゴリがあります。
  • robotics.eecs.berkeley.edu – Sarrus linkage
  • A Makerbot Printable Sarrus–Linkage a design for RepRap